アライメント測定・調整メニュー

アライメントを予約する

アライメント測定・調整料金表

 作業項目 内容 作業工賃(税込)
アライメント測定・調整 基本メニュー ¥12,100
基本メニュー+シム調整 ¥35,200
輸入車アライメント測定・調整
基本メニュー ¥24,200
調整式キャンバーボルト装着・調整(オプション) 
LARGUS製 ¥8,140
SPC製 ¥10,780

キャンバーボルト装着はアライメント作業限定のオプションとなります。単体での作業ご依頼はお受けしておりません。

※輸入車アライメントはKTS一之江店・平和島店のみとなります。事前予約が必要となりますので、必ずお電話にてお問い合わせください。

※メルセデスベンツ全車・BMW 7シリーズは作業不可となります。あらかじめご了承ください。

※一部車輌、または作業車輌の状態によっては上記料金設定が適用されない場合がございます。

※オプションメニューの調整式キャンバーボルト装着はストラット方式サスペンションのナックル部への装着・調整となります。また、単体での作業ご依頼はお受けしておりませんので予めご了承下さい。

※こちらの料金表は基本料金となります。各種キャンペーン、工賃SETメニュー等では料金が異なる場合がございます。また、車種・車輌を限定しての作業となります。対象車についてはご来店前に必ず店舗までお問合せ下さい。

アライメントとは

サスペンションやアームパーツなど、車輌の足廻りを構成するパーツは様々な方向に角度がついています。

アライメントとは、これらの角度を調整し、車輌本体とタイヤ(ホイール)との位置関係を適正にすることを指します。

車輌のアライメントが適性にセッティングされていないと、

  • サスペンションやアームが正常に動作せず乗り心地が悪くなる
  • 走行中にハンドルがとられたり、まっすぐ走らない
  • 旋回する際にハンドルの戻りが左右で違う
  • ブレーキング時に車体がブレるなど車の挙動が安定しない
  • タイヤが偏摩耗する
  • 走行抵抗増加による燃費の悪化
  • ハブリングやナックルなどのパーツに過剰な負荷が掛かる為、車輌の寿命が短くなる

など、運転時の違和感だけに留まらず、走行時の快適性・安全性・経済性を損なう原因となります。

近年、車体構造の変化や機構の複雑化などによりアライメントセッティングの自由度が大きくなった反面、その分だけアライメントが変動してしまう要因や、それに対して生じる不具合も多様化しています。

アライメントの変動

 アライメントの数値は様々な要因で変動します。

  • 縁石にぶつかった・乗り上げてしまった、脱輪してしまった、など外部からの衝撃
  • サスペンションやアーム類など足廻り系のパーツ変更
  • ホイール・タイヤサイズの変更やサスペンションによる車高変動
  • ブッシュ類や各種パーツのヘタリによる経年劣化

直接的な衝撃が加わらなくても、日々の車両使用だけでもパーツの経年劣化によってアライメントは変動してしまいます。

上記要因にお心当たりがあり、明らかな不具合が発生したり大きな違和感を感じるのであればアライメント測定・調整をお薦め致します。

主なアライメント調整角度

■キャンバー角

車輌正面から見た時のタイヤの角度を指します。

タイヤ上部が内側を向いたハの字型ならばネガティブキャンバー。外側を向いたV字型ならばポジティブキャンバーと呼びます。

一般的にコーナリング時には外側に強いGが加わり車体がロールするので、適度なネガティブキャンバーにする事でタイヤ本来のグリップ力を発揮する事が可能となり旋回性能が向上します。

しかしその反面、通常時の設置荷重がタイヤ内側に集中する為、過度のネガティブキャンバーはタイヤ偏摩耗を招きます。また、ブリスター(異常過熱)の原因となる場合もあります。

主な調整パーツ:

アッパーマウント、ロアアーム、アッパーアーム、キャンバーボルト、調整シム、etc

 

■トー角



車輌を上から見た場合の車輌進行方向に対してタイヤ先端の角度を指します。
タイヤ先端が内側ならばトーイン、外側ならばトーアウトと呼びます。

一般的にはほとんどの車輌がトーイン、またはトーゼロに設定されています。

フロント側はトーインで直進性が安定、トーアウトで旋回時の初期反応がクイックになります。リア側はトーインで旋回時にコーナー後半の巻き込みが少なく、トーアウトならば小回りが効くなどの特性があります。

トー角が適性に調整されていないと直進安定性が損なわれたり、運転時にハンドルがブレるなどの不具合、タイヤ偏磨耗の原因となります。

 

■キャスター角

車輌を横から見た際に前輪を支えるキングピン軸の傾き角度を指します。

一部の外車を除き、ほぼ全ての車輌が後方側、プラスキャスタとなります。

直進安定性や旋回性能に影響する為、キャスター角が過小・過大だったり左右のバランスが取れていないとハンドルが流れ易くなったり、戻りが悪くなります。

また、ステアリング時のタイヤトレッド面に角度が付いてしまい偏摩耗やグリップ力の低下へと繋がります。

主にキャスター角を寝かせる方向(+側)は直進安定性、起こす方向(-側)はステアリングクイックとなる特性があります。

主な調整パーツ:
テンションロッド、トラクションロッド、etc

アライメント測定・調整作業の流れ

1. 車輛状態のチェック

車輌をリフトアップし、タイヤエアー圧の確認、各アーム類・ハブにガタや取り付け状態の不具合が無いかチェックします。

その後、アライメントテスターを各ホイールへセットします。

※正確なアライメント数値を測定する為、定期的に作業リフトの水平測定を行っております。

※KTSではBOSCH&HUNTER社製四輪赤外線テスターを使用しております。

 

2. 車輌基準値との誤差測定

テスター本体へ車輌情報を入力します。

この時、タイヤを回しながらセンサーをセットし、タイヤのブレチェックを行います。

基本的に車輌基準値との誤差を測定し、修正を行う流れとなります。

 

3. アライメントの調整

車輌基準値との誤差測定が終わったらいよいよアライメントの調整です。

この時、車輌本体の基準値に設定する事も可能ですが、お客様のニーズに合わせ、街乗り仕様やドリフト仕様、各サーキット仕様など、様々なセッティングも可能です。車輌状態に合わせた設定も可能ですのでお悩みの方は是非スタッフまでご相談下さい。

※アライメント調整終了後にステアリングセンターの点検・調整、各部の異音チェックのため、お客様のお車を試乗した上で納車しております。

フロントキャンバー及びリアキャンバー・トーの調整

基本的にアライメントの調整は車輌純正の調整機能、または調整機能の付いたアフターパーツによって行います。

しかし、車輌によっては純正の調整機能やアフターパーツが存在しないため、調整が不可能となりアライメントセッティングが行えません。

これらの車輌は 調整用キャンバーボルト や 特殊シム を使用する事で調整が可能となる場合がございます。

KTSではこれらの特殊な調整をオプション、または専用メニューとしてご用意しております。お悩みの方は是非ご相談下さい。

 特殊シムによるリアキャンバー・リアトーの調整

一般的にアライメントは車輌の各部に設けられた調整機能にて調整を行っています。

しかし車輌によっては各自動車メーカーが製造段階で調整機能を設けていない車輌も存在し、それらの車輌はアライメントの調整が不可能となります。そこで各パーツの調整機構の代わりに特殊シムを使用することでリア側のトー角・キャンバー角を理想的な数値に調整する方式がシム調整式なのです。

特にワゴン・ミニバンや軽自動車には調整機能が存在しない車輌が多い為、ローダウン時のキャンバー角の付き過ぎによるタイヤの偏摩耗が多く見受けられましたが、シム調整により改善する事が可能です。

シム調整とは

シムとは構造物の隙間調整などに用いられるスペーサーなどを指します。

シム調整アライメントでは、アライメント専用シムを車輌に装着する事でトー角・キャンバー角の調整を行います。アライメント専用シムはテーパー形状のスペーサーとなっており、装着角度によってアライメント調整が可能となっています。

KTSではシム調整にアメリカでNo.1のアライメント調整用パーツ販売実績を誇るSPC(スペシャルティプロダクツ)社のEZ-SHIMを使用しております。EZ-SHIMはTUV車輌安全規格品に認定されており、非常に高い精度・耐久性を誇ります。

 

■SPC社製 EZ-SHIM

 

原材料はポリアミド。強靭性・耐衝撃性に優れ、極限負荷での耐久試験・悪路試験・高温走行をクリアし、ドイツ試験機関TUV認証を取得しています。

TUVとは欧州規格の中でも最も厳しい条件の課せられる自動車安全規格の最高峰に位置づけられています。独ニュルブルグリンクサーキットにて2,000kmに及ぶスポーツ走行テスト、海水による腐食テスト、せん断テスト、厳密なアライメント変化のチェックなど、過酷を極めた認定試験が行われます。

EZ-SHIMは全面接触のデュアルアングル、A面(表面)とB面(裏面)の2重構造となっております。

両面にテーパー角が付いており、それぞれ独立して自由に回転できる構造となっている為、1枚のシムでキャンバー方向・トー方向のそれぞれの傾斜角をスピンドルに与えることが可能となっています。

シム調整の流れ

1. 車輛状態のチェック・車輌基準値との誤差測定

車輌をリフトアップし、タイヤエアー圧の確認、各アーム類・ハブにガタや取り付け状態の不具合が無いかチェックします。
その後、アライメントテスターを各ホイールへセットします。

 

2. 車輌へアライメント専用シムを装着

測定値を元にリア側のキャンバー角・トー角の変化量を計算し装着するシムの設定値を選択。

設定値決定後、リアアクスルナックルとバックプレートの間に装着します。

※シム調整によるアライメント測定・調整はリア側キャンバー角・トー角のみとなり、その他の箇所については従来通り調整機構による調整となります。

 

3. 調整値の確認

調整シム装着後、アライメント測定を行います。
必要な場合は、再度シム装着角度の微調整を行い、理想の設定値に数値を近づけます。

※KTSではアライメント調整終了後にステアリングセンターの点検・調整、各部の異音チェックの為、お客様のお車を試乗した上で納車しております。

調整式キャンバーボルトによるフロントキャンバー調整

ワゴン系の車輌をはじめ、フロントキャンバーの調整機構を持たない車輌は数多く存在します。

キャンバー角の調整が適正に行えないと車輌をローダウンした際、過度なネガティブキャンバーとなりタイヤ偏摩耗の原因となります。

そこでKTSではフロントキャンバー調整機構の無い車輌でもキャンバー調整が可能になるよう、調整式キャンバーボルトによるフロントキャンバー調整をアライメント測定・調整作業のオプションメニューとしてご用意致しました。

■キャンバーボルト装着例

ストラットをスピンドル/ナックルに固定している純正のボルトと交換します。
カムワッシャーの向きによってポジティブ/ネガティブの両方向に調整が可能です。

※アライメント作業限定のオプションとなります。単体での作業ご依頼はお受けしておりません。

作業をご依頼頂く際の注意事項

お車に不具合・トラブルを抱えている場合はご予約時に必ずお知らせ下さい。特にアライメント調整時に関連する箇所のトラブルにおいては修理や対策を施してからの作業になってしまうと、作業当日のアライメント測定・調整が行えない場合がございます。

アライメント測定・調整の作業料金・時間には車高調整やその他の作業は含まれておりません。アライメント測定・調整以外の作業をご希望の方は事前にご確認下さい。